♪上を向〜いて歩こう〜 ♪

 またで取り沙汰されている「同人誌の税金」とは、所得税の納税(確定申告)です。

 これは毎年所得のあった人が確定申告という形で税務署に申告することで行われます。自分もサラリーマンだった時は、他のサラリーマン同様会社に一任していたので、これまで確定申告の経験はありませんでした。で、フリーとなった今、納税の義務を果たすべく自分で申告を行います。いい按配に何も知らないので(笑)、このレポートが「納税しようとしているけどよく分からない」他のサークルさんとかの参考になれば幸いです。尚、ドキュメントなのでレポートはリアルタイムで進行していきます。


10年9月29日 <国勢調査>今年は国勢調査です。専業になって以来、いろいろな書類の職業欄に記入する機会があります。収入や社会性の有無が目的の場合には『(自費)出版業ツタヤの会員になる時とか・警察にキップ切られた時とか職業内容のアンケートみたいなのには『漫画家(即売会の申込とか・オバサンに仕事聞かれた時とか)と使い分けてますが、さて国勢調査、総務省が国民生活の実態を知るための調査です。自費出版業と書いて得体のしれないポスティング冊子や素人を騙す自伝出版業者と思われても困るので、各項目は

13 勤め先・業主などの名称及び事業の内容

勤め先・業主などの名称 蛸壷屋
事業の内容 漫画同人誌の出版・販売

14 本人の仕事の内容

漫画同人誌の執筆・販売



と書いて出しました。名称はサークル名よりも法人化や屋号登録して
無難なカタカナ名にでもした方がいい気もしますが、実態としてはこんなところでしょうか。


08年3月13日 2年ぶりの更新です。最近は国税庁の確定申告書作成コーナーのおかげで、取り掛かってから一日強で終わるようになりました。定率減税の廃止とかいろいろあるようですが、何も考えずに作成コーナーに打ち込めば出来上がって便利です。去年は「使い魔ヤプー」続編の売上げが悪かったのと液晶タブレット等備品の購入が多かったので収入は悪化してます。それでも05年度が基準なので今年も消費税は納税ですね。来年は幸か不幸か外れそうですが(※どう考えても幸ではない)

 ところで、フリーになって思ってることで、
人間当面の生活に不安がなくなればゴロゴロしてしまう、というのがあります。ライオンの雄みたいに非常時以外は努力っぽいことからは遠ざかってしまいがちです。人間にとってあくまで一番やりたいのはゴロゴロなのではないか、ただ、それだけだと筋肉が活動を要求したり、勤労の美徳という文化的すり込みから脳に罪悪感ホルモンが分泌されるので、しょうがなく2番目にやりたいこと、すなわち「やりがいのある仕事をやろうということになってるのではないか、と思う今日この頃です。で、僕にとってのやりがいのある仕事=漫画なのですが、これももはや作業環境的には克服する障害がないので、製作ペースが遅いのはひたすらサボリであるという、言い訳の効かない状況になっています。例えば忙しい大ヒット漫画家に「どういうことが望みか」と聞いたらおそらく「自分のペースで、自分の好きなように漫画を描いて生活したい」と答えると思います。そうすると「あれ、今の自分がそうじゃん」ということです。昔、エペイロスの王ピュロスが出征する前に、部下のキネアスから「王よ、世界を征服した後は何をなさるので?」と聞かれて「その時は旨い物でも食ってのんびり過ごそう」と答えたら、キネアスが「それなら今すぐ実現可能です」と言った逸話を思い出してしまいます。

まあ小説でも映画でも、
ゴロゴロしてる奴が幸せになるストーリーはなく、傑作は吐血しながら生み出されるのが常なので、このままでいいのかどうか判断保留中な毎日です。しかし、僕の好きな言葉にこういうものがあります。ディスカバリーチャンネルでの古代エジプト人からのメッセージ

楽しみなさい
余計な苦労はせず
娯楽の時間を削らずに
必要以上の家事(仕事)は時間のムダ
財産が出来たら好きにしなさい
憂鬱では富もあだになる


もう一つ好きな言葉で、
NHKスペシャルから古代ローマ人の言葉

狩をし 風呂に入り ゲームをし 笑う
それが人生だ


世界を征服したローマ人がたどり着いた境地が、
ゲームをして笑うことだった!
こんな言葉が好きな時点で相当なナマケモノなのですが、そういやFPSは結構やってるなあ。
あまり税金とは関係ない話でしたが、とりあえず今年も頑張ります(笑)。


【そりゃ、こんなページを】《来るべき時来たる》【やってれば】           

06年5月〜6月 5月中旬に税務署から電話があり、遂にウチにも税務調査が入りました。最初は軽い聞き取り調査かなと思っていたら、ちゃんと本格的なものでした。訪問一日では終わらず、過去3年分の全ての通帳(ネットバンクもプリントアウト)や書類を持ち帰られて金の流れを調査。訪問は丸2日・期間は2〜3週間かかりました。細かいことも色々聞かれ、PC上のファイルもチェック、このレポートページ全てプリントアウトチェックされていました。ちなみに、税務署は調べるときはランダムな抜き出しチェックを行うんですね。ということで

税務署の方も見てるので、あまり面白おかしく書くのは憚られます。

とりあえず、
追徴課税3年分で6万円強でした。少額だったので延滞税もなくて一安心です。これでまたしばらくは安心して同人活動できるかな。最後に「これから同人サークルの調査を集中して行ったりするんでしょうか?」と聞いたら、「いえ、あくまで今回のは蛸壷屋さん個人の調査です」とのことでしたが。…さて。
(後日注:過去3年分の計算し直しで、数百円とか数千円とかいろんな税がチマチマ請求が来ました。天網恢々疎にして漏らさず)


06年3月15日 今年の確定申告です。去年は売上もよく年収はかなり回復しました。ありがたいことです。今回はCMとかでやってる国税庁HP確定申告書作成コーナーを使ってみました。これは便利でいいですね、文書作成がとても楽になりました。DVDレコーダのごとく一度使ったらもう戻れない系の便利さです。それと去年は株ブーム。全体が儲かる相場で、幸いこちらも少々利益が出ました。この分も書類に纏められて一緒に納税です。

 さて次に、今年からはいよいよ
消費税の納入義務が生じます。免税ラインの大幅引き下げ(3000万>1000万)で、たいていの小売は引っかかるようになりました。個人的には連日報道される消費税率の引き上げなんかより重大な問題で、マスコミもっと騒げよと思いますが、なぜかほとんどニュースになることもなく粛々と施行されています。とりあえず、上に書いてあるように簡易課税制度を申し込んでいたので、それ用の申告書が送られてきました。自費出版業として申告してるから、区分は第3種「製造小売業」で作成。何か細々した説明書読まなくても、上の確定申告書作成コーナーで一問一答式に数字を埋めていったらオートで出来上がりました。やっぱこりゃ楽だ。金額も意外と安いし。

ということで、かなり楽になった申告でした。作業に入ってから完了まで1日半で
過去最短かな。  今回の納税額もまあ普通車は余裕で買えますな。


05年3月15日 さて、今年も確定申告です。去年は年間通じて2冊しか出してないこともあって、また収入が半減しましたまるで炭素14の半減期測定のように正確に半減していく様は圧巻であります。新刊が減ると面白いように収入も激減していきますな。僕の感覚では、だいたい自営業(商売)で売上が3割落ちたらもうやっていけなくなるという目安を持ってます。しかしながら、2年間で売上が72%低下してもしぶとくやっていけるのが個人の強みです。会社の場合は、従業員の生活保障や固定費等、一定の出費が固定されるので、ある程度収益が安定してないとやっていけませんが、個人の場合は我慢するだけで、そうとうの変動を吸収できます。ということで、落ち込むのは売上だけにまかせて、気分までは落ち込ませずにサクサクと納税手続きです。当然のことながら2回も半減したら納税率エリアは格落ちです。経費も控え目に計上。無事完成。一日でやれるかと思いましたが、領収書の整理に手間取り1日半掛かりました。今年もまとまった税金が戻ってきそうです。臨時収入ということでデジタル家電でも買うかな…。

そしていよいよ来年からは、
小泉構造改革のおかげで消費税を納めなくてはいけません。一応簡易課税制度を申し込んでおきましたが。どうなるやら。


05年2月8日 突然、税務署から「平成16年分所得税の確定申告等についてという名目で、「所得金額の計算や申告書の記載方法等について相談を行う日時を次のように用意しましたから、是非、お出かけください」という文書が届いた。むむ、個人指定か。なるほど日にち指定で午前10から11時としてしてあるけど、思いっきり平日昼なんですが…。これに限らず、税務署の説明会とかは、いきなり平日の昼を指定されるんですが、普通自営で仕事持ってたら急に平日昼は動けないですよねえ。ともかく、この文書、すわ呼び出しか!と思いましたが「是非」と書いてあったので強制ではないと判断し、パスしました。締め切りが迫ってましたのでー。心証を害してターゲットとかにされなきゃいいけど。でも同人作家だって忙しいときは忙しいんだよね。


04年3月4日 一年たってまた今年も確定申告です。数を重ねると前年の書類をテンプレに数字を置き換えるだけで済むのでだんだん楽になります。さて、昨今の不況を受け同人界にも厳しい風が吹いております。イベントも委託書店も軒並み売上大幅減ということで今年の年収はなんと去年の半分!!になりました。ところで高額納税モードになってた収入が翌年半分になるとどういうことが起こるかというと……そう、収入の7割近くが去年の税金負担で取られてしまいます!!!。いやあ、今年いくら振り込まれても銀行残高が全然増えないのでおかしいなと思ってたんですが、そりゃ7割も抜かれたら増えんわな。

 しかしまあ、過剰負担の一年を何とか乗り切ったので今年の確定申告は
予定納税で収めすぎた金が返ってきます。車一台分くらい戻ってきそうです。全くのところ年収がいきなり半分になるとはさすが専業同人将来設計もへったくれも成り立たない収入体系であります。いやー、収入が少ないと税金も少なくていいね!………ハァ。

明日は明日の風が吹く


03年3月17日 今年も確定申告です。これが毎年送られてくるようになったサークル名入り納税書です。小さいフォントでさりげなく打たれてるところが逃れられない凄みを感じさせます。さて、去年の活動がさらに上向きだったために今年も税金が大幅にUPしました。納税率は最終エリア間近です。ところで僕は、サークル活動に車ではエスティマハイブリッドが適していて、いつか欲しいな、などと思ってました。そして今ここに、エスティマハイブリッドの最高グレードを買えるキャッシュを持って家を出ます。しかし!行く先はTOYOTAディーラーではなく税務署!所得税だけでx00万だよおい…(※ちなみにこれはイメージシーンです。実際の行動は去年の予定納税額を引いた分を銀行振込)。さらにこれから住民税、第一回、第二回の予定納税、事業税、健康保険、となるとさらに…ステップワゴン・フィット・フィット・ヴィッツ・アルトかな。キャッシュがショートしないように税金を払うための貯金が欠かせない今日この頃です。


02年8月14日 今日郵便受けを見てみると、なにやら県税事務所から見覚えのない封書が来てました。「なんだろう?呼び出しだったら嫌だな…」と思って中を見てみると「40ウン万払え」。何だコリャー、と思ってよく見ると何やら個人事業税なるもののようです。そんな税全然知らなかったよ。税率は年収の5パーセント (年収から290万の初期控除アリ)。何でも事業を行う際に使うであろう道路や港やその他公共の物やサービスの使用料だそうで愛知県に払うものです。5パーセントは額的にも大きいですよ。納付書を受け取った時の僕の気分はこんなです。まあ、決められた分は払いますが、税っていうのは名前を考えるだけで集金できる打ち出の小槌に思えたり。


02年3月28日 自民党の加藤元幹事長の政治資金疑惑が連日報道されてます。その中で自宅の家賃や生活費を必要経費で落とした脱税容疑も高まってるようです。で、加藤氏のコメント

「マンションの賃料が社計研の政治資金から出されていることは事実だ。しかしマンションは私の政治活動の本拠地で、毎日のように夜遅くまで会合や記者との会見に用いている。住んでいることは事実だが、単なる自宅ではなく、いわば事務所兼自宅だ。事務所のウエートがはるかに高いと考え、家賃全額を政治活動費として処理してきた。」

加藤さん!僕もそうしたかったけど思いとどまったよ!


02年3月17日 今年も確定申告です。しかし、収支が去年とほぼ同じになったので、特に新しい材料はないです。3日ほど掛けて書類作成。郵送で済ませました。さて、他人が経費をどう計上してるかは誰しも興味のあるところですから、参考までに僕が今年申告したものを分類してみます。

ただし、申告しただけですので、税務署から変更要請があれば後ほど報告します。多分大丈夫だと思いますが。経費の分類は自己責任で。

必要経費
給料賃金 ナシ。誰も雇ってないし
外注工費 これもある訳もなし
減価償却費 自動車!使用比率によって分けるので、僕としては「8:2=業務:私用」と分けてみました。実際これくらいだし。
貸倒金 イベント販売数と合わなかったマイナス金額 と 委託書店に踏み倒された売上金額 を計上。
地代家賃 在庫管理に圧迫されて(←ココ強調)引越したので、払った新居の権利金と家賃を「6:4=業務用:私用」で振り分け。
利子割引料 ナシ。
租税公課 自動車税を「8:2=業務:私用」計上。
荷造運賃 宅急便の代金。たくさんあるようでも、額は意外と少ない。
水道光熱費 水道やガスは同人製作と関係ないのでパス。電気だけPC製作なので「6:4=業務用:私用」
旅費交通費 イベントで掛かった新幹線代、高速道路代、駐車場代を計上
通信費 電話・FAX・ネットは同人活動にフル活用してるので、電話代、プロバイダ代を「6:4=業務用:私用」計上。なぜか郵便送料もここ。
広告宣伝費 ナシ。でもいずれ使えそうな項目だなあ
接待交際費 売子を手伝ってくれた友人に御礼の食事代。しかし年間4000円しか計上してないや。もうちょっと増やしても罰は当たらんような。
損害保険料 自動車の任意保険を「6:4=業務用:私用」で振り分け。
修繕費 ナシ
消耗品費 切手・画材・一部PCパーツ。いろいろ応用の利く項目です。他にガソリン代・資料代(要するに漫画の資料になりそうな本。娯楽との線引きは難しいね)。
福利厚生費 ナシ。
雑費 イベント参加費用は迷った末にここに入れました。売子さんへの謝礼もここ。

以上、去年よりは経費が増えましたが、納税額にあまり差はないです。少し減ったくらいかな。
控除全部合わせてもかなり控え目です。

追記:それにしても、記入例にある国税太郎は、控除しまくり
税金安すぎ!!


01年12月17日 同人誌とは関係がない話題ですが、最近、投資や外国為替トレードで少々遊んでいます。そこで、税について新たなことを発見しました世間常識なのかもしれませんが、僕は知りませんでした)。なんと株や投資信託の儲けは、たとえいくら儲けようとも源泉分離課税といって、一律20パーセントの税金しか掛からないのです。確定申告用紙に書く必要もないのです。

 汗水たらして働いて大金稼いだ人間からは5割持っていくのに、昼寝をしながら株の値上がりで儲けたやつは丸々8割が儲け!かくて金持ちはますます金持ちとなり、貧乏人は金持ちになるチャンスすら摘まれるのであった。

汚職の主役が値上がり株の口利きによくなるのも尤もだ。

後日注)

株や投資信託」と書きましたが、両者の納税方法は違いました。

投資信託分離課税(儲けの20%)

源泉分離課税(売却総額の1.05%) または 申告分離課税(儲けの26パーセント)の好きな方

ただしこれから数年でいろいろ変わるようです。
まあ、どっちにしても
金持ちが金持ちであるほど儲かるというのには違いありません。
ともあれ、同人誌と関係ないので、この話はここまでとする(<三国志的言い回し)

01年11月7日 予定納税支払い。まー先にとられてると後で楽にはなりますが、収入減った年にかかる前年度分が結構効くかもね。


01年8月29日 マンションを借りよう!

 今の2Kの住みかが手狭になったので、もっと広いマンションに引っ越す計画を立てました。せっかく家賃の一部(使用分)を必要経費に回せるのだから住居の大部分を作業と在庫に取られてる身としてはそれを使わない手はありません。

 さて、自分で住居探しをしたことのある人は知ってると思いますが、住宅斡旋会社は無職の人間には基本的に部屋を貸してはくれません。以前部屋探しの時、遠慮して「無職です」と言ったらミニミニの店員に目の前の物件資料を全部片付けられた覚えのある我が身としては、ここは一つ堂々とありのままでいくことにしました。相手が知りたいのは家賃をちゃんと払える収入があるかどうかであり専業同人はプロか?アマチュアか?などという定義論争には何の興味もないのだから。

「職業は?」

出版業です」

「年収をここに書いてください」

書き書き・・・(それなりの金額)

「申告はされてますよね?その収入を証明できるものを持参してください」

予定納税証明書でいいですか?」

「はい」

そして、自営業にチェック、 勤務先は「自宅」、事業所名は「蛸壷屋、と書いて埋めました。

当然「おいおい、そりゃ同人サークル名だろうが!」などというツッコミが入ることもなく、無事3LDKの鉄筋マンションを借りることが出来ました。3LDKと言っても一つを在庫部屋、LDKをデジタル作業場、6畳和室をアナログ原稿場、にレイアウトしたので居住スペースは4.5畳の和室のみです。これで家賃もかなり必要経費に計上できそうである。その後、引越しも無事完了しました。

ということで、同人作家であってもマンションは借りられるという例でした。新居は快適です。


01年6月15日 予定納税通知書が来ました・・・が、なんと”氏名(法人名)”欄に「タコツボヤ」の文字が!!

ちなみに、確定申告書類には正式書類に書くようなものじゃないと思ってたのでサークル名は書いてません調べが入ったんですな。多分、こっちの提出書類から調べて確認したんでしょうが、もし逆からだとするなら怖すぎる(笑)。税務署は甘くないようで、最初から納税してなかったらこの時点でGAMEOVERだったかも知れないです。皆さん気をつけませう。

さてしかし、税務署のコンピューターに「法人名・タコツボヤ」と登録されてしまったからには、ヘタな事はできんですな。まあ、ヘタな事をするつもりもないんですんが。しかし、予定納税額もいい感じに4倍に・・。(後日注:「法人名」じゃなくて「屋号」でした。法人はちゃんと登記しないとね)


01年6月1日 今日郵便ポストを見てみると市民税県民税の通知がきてました。「あなたの今年の市県民税は毎月10万円です」・・・・マジですか??しまった、国民健康保険は52万円という上限があるけど、市県民税は天井知らずなのだ。しかし、毎月10万か・・・ウチの家賃は3万9千円だというのに。高いと思ってた去年の3倍になりました。いいかげんバイバインで増えていくのはやめて欲しいものだ。

まるで小学生の算数で計算したように、単純に請求分の満額を払っているので、ひょっとしたら税務署から調べられたらもっと安くなるのではなかろうか??

とりあえず、コーヒーのおいしい平和な午前のいつもの時間に、いつもの郵便受けを見、いつものように封筒を開け、「120万円払え」という通知入ってたら誰でも驚くに違いない。


01年2月26日 ヨタ話はともかく、書類が出来たので提出に行ってきました。屋外特設プレハブはものすごく混んでました。これはこの場でチェックしてるヒマはないだろうと思いつつ「あの、もう書いてきたんですが」と渡すと「あ、そう?そうねお疲れ様」と言ってその場でポストみたいなのに放り込まれた。ありゃりゃ、現場で書こうと思ってた「○○署長様」と「提出日」が空欄のまま放り込まれたよ・・・。まあいいか

あまりにも簡単に終わった提出。後日波乱があるのやらないのやら・・・。とりあえず、今年の確定申告終わり


01年2月25日 ひとつ面白い事を発見した。年収が2000万円を超えた場合は、全ての財産の種類や数量、価額、債務の明細を提出しなければならない(財産および債務の明細書)。つまり私には「お前達を大目にみるのはここまでだ」という国の決意表明に見える。ダンテの神曲の地獄の門と同じく「この門をくぐるものは全ての望みを捨てよ」と書いてあるかのように・・・。あるいはまるで花の慶次で、2000万までは芸を笑って(馬鹿にして)みてた秀吉が、相手の年収が2000万を超えたとたん「戦さ人」の顔に豹変するかのように・・(笑)。

 しかしながら、そんな善良で謙虚なサラリーマン達に一生に一回だけ年収2000万を超えることを国は許しています。それは退職金です。退職金だった場合は、財産目録を提出しなくてもよいです。つまりお前達が生涯マジメに勤め上げたら一度だけ夢を見させてあげよう。自らの社会生命と引き換えに2000万を一回超えてよい。それに口出しはしない。そして死ぬがよい

僕達も、いつか壁の向こうを見ることがあるのだろうか・・・?


01年2月25日 合わない細かい数字に頭を痛めながらも何とか2回目なので順調に書類は出来上がっていく。今年、同人活動用にA3スキャナ、A3プリンタ、21インチモニタ、アーロンチェアを購入したので、初めて減価償却計算をやる事にする。業務の必要のために買った備品は、↓のように分類する。

10万円未満 そのまま全額必要経費で落とす

10〜20万円未満 一括償却資産として、細かい事は無しに1/3づつ3年で振り分ける

20万以上 定額法や定率法、耐用年数計算などメンドーくさい

そう言えばゲーセン時代、経理から何とか一品20万円以内に納めてもらえないかと言われたなあ。卸に頼んでやたら19万8000円とかの価格にしてもらったり(笑)。ということで上記品も幸い20万を超える価格はなかったので一括償却資産として計上する。

いろいろ計算した結果、収入は去年の2倍強税金は去年の4倍となる。もうサラリーマン時代の自分にはすぐには払えない領域に突入しつつある(安月給だったというのもあるが・・・)。これはゲームではない。飽きたから「一抜けた」では済まない。これが、独立するということだろうか・・・。


01年2月24日 確定申告期間に入って一週間。本格的に書類作成に掛かり出す。去年は蛸壷屋も一昨年より知名度も上がり、収支としてみた場合は充実した一年でした。ところがそうなると税金の納付義務もどんどん上がっていくわけで、甘えの通用しない額へと突入していきます。自分の年収もこれによってハッキリと出ますしね。

 さて、税率や控除額は去年と変わっていない。相変わらず↓これである。

1000円〜330万円まで  10パーセント (控除なし)

330万円〜900万円まで 20パーセント (控除33万円)

900万円〜1800万円まで 30パーセント (控除123万円)

1800万円以上 37パーセント (控除249万円)

うーむ、去年と見る欄が変わってしまった・・・・。



01年1月 今年は取に行くまでも無く、税務署から申告書が郵送されてきました。まあ予定納税も入れてるしね。


01年1月3日 一年の収支は、暦通り1/1〜12/31なので、また在庫および領収書の集計を始める。期末在庫を数えるのが大変だ。


00年11月 予定納税2回目。10ウン万円を払う。


00年7月5日 さて、これでようやく一通りの支払いが出たと思います。で内容を見てみましょう。

例)同人誌好きのAさん。今日は委託書店で「魔法少女R」を見かけ購入してみました。値段は800円。この800円はどこへどう流れるのでしょうか。大まかに追ってみましょう。

240円 委託書店へ(企業もこの中からまた納税ですな)

192円 印刷会社へ(企業もこの中からまた納税ですな)

74円 国税局へ(来年度国家予算の一端となります)

7円 愛知県へ(長良川河口堰などが作れます)

30円 名古屋市へ(万国博覧会など開催できます)

41円 厚生省へ(介護保険制度など導入できます)

計584円 が抜かれます。つまりAさんから作者の元へ来るのは216円です。この216円の中からイベント参加費や交通費、画材道具、パソコンパワーアップ費(笑)などを省いた後、生活費が残ります。同人誌と言えども日本経済・国家運営の一端ですねえ。


00年7月5日 来ました。国民健康保険料の本算定。あ〜何と言うか、サラリーマンの天引き分では国保(任意保)はかなり大きいウェイトを占めるものですが、やはりたまげました。と言うか一瞬マジかと思いましたよ。去年の7倍弱になってます。家賃を超えた額を毎月取られるようです。僕は知りませんでしたが、国保の額って市県民税の倍数なんですね。で、今年は2.23倍。というか最高限度額が設定されていて年間52万円がそれだそうです。で家族とかがいたりすると、どんどん減免額が引かれていくわけですが、独身者に猶予なしということで満漢全席MAX請求です。つまり僕の課せられた額は年間52万円です。割と満額取られるボーダーライン近くにいると思われるので応えますなあ。これからの国会での保健医療制度・予算委員会の決定など興味を持って見れそうです(笑)。


00年6月14日 税務署から本年度の予定納税通知書が届く。これは、前年度の納税額が一定以上だった場合、本年度分の予定をあらかじめ分割して納税しなければならないという制度である。 で、本年度は3回に分けてその1/3の金額が15万円を超える場合に予定納税義務が課せられる。つまり「調整される前に、前年度分くらいは先に取っておく」という制度だと思われる。第一期分が7月、第2期分が11月。これまた10万単位の出費だ。


00年6月9日 市民税・県民税の通知が届く。まともに確定申告の影響を受け、昨年度の11倍強に跳ね上がっている。もはや家計簿上で強敵(とも)と呼ばねばならん額だ。


00年2月23日 事業申告にしたら、本年度の印刷代を全部経費に回せなくなったので、書類上の利益が増えた。棚卸を行うため、売れた分の印刷費しか認められないのだ。それによって一気に税額が赤い彗星なみの3倍弱になる。はっきり言って高い・・・。しかも、来期の国民健康保険料が跳ね上がること間違いなし。しかし、それが国の決まりなんでまあ、やむをえんという所か。ここは日本なんだしね(笑)。(後日注・控除額の計算ミスにより、後で少々税金が戻ってきました。よって「3倍弱」ではなく「2倍強」に。ルウム戦役で5隻の戦艦を沈めることは出来なくなった・・・)

 収支内訳表には取引先の住所と金額まで書かないといけないんで、「メッセ」だの「虎」だのと書いていく。仕入先は「大陽出版」だ。ところで、一冊あたりの原価計算は、「最終仕入原価法」といって、その年の最終仕入額を基準に計算される。従って増刷する場合、最後に格安期間限定セットなどで刷ろうものなら、それ以前に通常料金で刷った分の差額は自分でかぶることとなる。「年末の増刷は高い価格で」が合言葉だ(笑)。(後日注・最終仕入原価は期末「在庫」=翌年の期首在庫」両方に掛かるので、結局同じことでした。 その年の節約分は翌年に跳ね返ります。しかも高く刷るとその年に不利になります。逆でした。よって無意味・・・)

 さて、なんとか書類が出来上がった。ってことで再び税務署へ。そして屋外特設プレハブ会場へ。提出段階になって職業欄にどう書いたらいいのか聞いたところ「自費出版」と書けと言われたので書く。で、受理されました。

「え〜、本年が初めての申告ですよね」

「そうです」

「お疲れ様でした」

という所員の言葉を背後に聞きつつ、税務署を後にする。終わった・・・・これであとはお尋ねが来なければ本年度の確定申告は完了する。お尋ね・・・来るな

最後に、私はいったいどれくらい取られたんでしょうか?という読者の疑問には、まあ、つまり、国産のノートパソコン2台&iMac&iBook買って帰りましょ〜、ってなもんです。ハイ。(後日注・上記後日注の理由により国産ノートパソを1台減らし(笑))


00年2月22日 記入もできたし、書類もOKということでいよいよ税務署へ向かう。さくさく到着。さすがに期間中だけあって人の出入りは多い。案内に従い屋外特設会場へ向かう。平日の昼なので混雑まではしていない。で、受付にいた所員にいよいよ提出。

「番号札を持ってお待ちください。用紙はこれとこれです」

「あ、もう記入してきましたけど」

「え、そうですか?それなら拝見します」

渡す。・・・・と金額見て即座

「ああ、こりゃもう事業だね事業申告してもらわないと」

「え?国税局に電話して聞いたら雑所得でいいと言われたんですけど」

すると、(残念だったねえ。でも絶対駄目だよ。そういう勘違いはよくあることだよと言わんばかりの口調で、

あ〜〜(フェードアウト)」(おいおい・・・)

「雑所得では駄目なんでしょうか?」

「そうだね。この、ここの経費にしても明細を記載してもらわないとね。これ収支内訳書、これに記入してきて」

簿記とか知らないんですけど、自分の書き方でいいんですか」

「ああ、大丈夫大丈夫。郵送でもいいんで記入して送ってください」

ということで晴れて個人事業主に認定。小売店並みの申告用紙に書かされることになりました。ゲゲ、期首棚卸・期末棚卸とかあるがね。売上も単価計算繰越計算が必要になりました。面倒極まりない

しかし、やるしかないので、家に帰り虎の穴にTEL、99年1月分の委託売上表を再発行してもらい、期首棚卸数を把握する。その他、記憶の限り数字を思い出して記入していく・・・エクセルで作った99年収支表も、より詳細なものに作り変えていく。この作業でまた1日が終わる


00年2月21日 一つ新しいことを発見。控除の項目で「寄付金控除」はよく知られてますが、それとは別に「政党等寄付金特別控除」という項目があります。つまり、政党に金を寄付するとそのまま減税されるのである。これなら金持ちが誰でも「所得税に持っていかれるくらいなら政治家に寄付して恩売ったほうがいい」と思うのは当然である。下のハザマ調整はこの方法がもっとも有効なはず。政治に金が流れるはずだ・・・。後日注・と思いきや、納税額から寄付するわけだから<調整>にはならない・・・無知)


00年2月21日  記入開始。ちなみにこれが申告用紙。一枚しかないのでやや緊張しつつ、初めて記入をしていく。思ったより自分の記入項目は少ない。ちなみに分類は雑所得。総所得と必要経費を書く欄があるんで記入。それが基本の所得で、そこから様様な控除を行って残った額が課税対象額となる。僕の場合は、

基本所得

-社会保険料控除(11年度の国民年金+国民健康保険)

-基礎控除(一律38万円)

=課税対象額

で、いよいよ課税である。これも自分で計算する。税率は意外とシンプルである。各段階にはそれぞれ控除額も設定されている。

1000円〜330万円まで  10パーセント (控除なし)

330万円〜900万円まで 20パーセント (控除33万円)

900万円〜1800万円まで 30パーセント (控除123万円)

1800万円以上 37パーセント (控除249万円)

ははは、規定額上下で最大2倍も違う。まるでバイクや車の排気量規制のように、境目のハザマでは多くの調整ドラマが展開されるのであろう。これが本人に課せられる今年の税金である。後日注・よく計算してみたら逆転現象を防ぐために控除額で調整してある・・・当たり前か)

さて、最後に国会とかでよくやっている所得税減税を適用する。今年は20パーセントで、最大は25万円まで。つまり、「今年の税金」の80パーセントを納めればいいことになる。

これが自己申告の最終的な納税額。あとは税務署が受理してくれるかどうかである。それは提出後の話。明日提出に行くか・・・・。


00年2月18日 収支計算を始めると当然として、昔のことはもう忘れていることが判明。それでもあちこちに置いてあった領収書や委託書店明細書、印刷会社の確認書などを駆使して大まかな金の流れを掴む。で、「同人誌税金入門」の78ページにある表をエクセル2000で製作&レザプリでさくさく印刷、領収書をホチキスで留めていく。なんとなく楽しい(笑)。で、イベント毎に収支計算していく。領収書など取っていない新幹線代や、その他の経費も掛かった分は遠慮なく引いていく。その結果あまり儲かってないことが判明。

「ああ、あんまり払わなくていいかも」


00年2月14日  確定申告期間が始まったので、去年の収支計算を始める。1ヶ月あるんで、まあのんびりとやろうかな。


00年1月28日  結局聞くのが一番だと考え名古屋国税局へ直接電話。

「あの、今回はじめて確定申告を行おうと思うんですが」

「で、それはどういった所得で?」

自費出版の本を売ったら利益が出ましたので」

「ちょっとお待ちください。係りと変わります」

(待つ・・・・)

「あ〜、もしもし。お宅さんの場合はですね、雑所得になりますので、その本の売上とそれに掛かった費用を計算していただいて、申告用紙に記入して提出してもらえば結構です」

「その計算の書式とかはどうすればいいんでしょうか」

「いや、合計金額を記入すればいいです。申告用紙に書く欄がありますのでそれを埋めてもらえれば。後はこちらがお尋ねした時に分かるようにしておいて貰えれば」

「領収書とかとっといて提出とか聞いたんですが」

「それは、申告の内容についてあらためてこちらがお尋ねする場合がありますので、その時に見せていただければ結構です」

「あ、じゃあ記入した申告用紙だけ提出すればいいんですね」

「そうです」

「申告用紙はどこで貰えばいいんでしょうか」

「各担当地域の税務署です。あなたの場合は○○税務署ですね」

ということで、さっそく午後から○○税務署に行ってきました。税務署などに入るのは初めて。案内を見ると2階が個人税金部門になっていた。「申告用紙は難しくない。自分で記入しよう」というキャンペーンのポスターが貼ってある。「そうか、難しくないのか。ラッキ〜(笑)」などと思いつつ、該当窓口を探す。丁度昼休みでしたが、辺りを見回していたら女性職員が応対してくれた。

「あの、確定申告用紙を欲しいんですが」

「それはどういった収入でしょうか」

自費出版の本で利益がでましたんで」

「そうですか、それではこれですね。あの収入はその自費出版の本だけですか?

「そうです」

他に給与所得とかはありませんね?」

「ありません」

で、用紙と記入例小冊子を貰う。記入項目が鬼のように多い。記入例小冊子も16Pもある。

「これ見ただけで分かりますかね・・・・」

「分からなければ電話してください

という感じで申告用紙GET、本日のミッションは終了。また一歩野望へと近づいた。一年分の収支計算が面倒だなあ・・。


00年1月26日 一応読み終えるも、税金のシステム的なことが主に述べてあり具体的にとりあえずどうしたらいいのかがあまり明白でなかった。


99年12月26日 言わずと知れた冬コミ3日目。申込冊子と同時に売られている準備会発行の「同人誌税金入門」を買う。


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